親水用水とは何か仕組みと目的を整理して解説

親水利用に求められる水質基準の基礎知識

水道の修理業者

親水用水の意味と身近な場所で使われる理由

親水用水とはどういうものかをやさしく言い換えるなら人が水に近づいたり触れたりしながら水辺を身近に感じられるように整えた場所で使われる水またはそのための用水を指すものです。公園のせせらぎやじゃぶじゃぶ池や水路まわりの親水空間などで見かけることが多く景観をよくするためだけの水とは少し役割が異なります。というのも親水用水は見て楽しむだけでなく人が近くまで寄ったり手足に触れたりしやすい前提で考えられることが多いため単なる飾りの水ではなく安全性や衛生面まで意識して管理される水として扱われるからです。そのため同じ水辺でも遠くから眺める噴水や修景目的の水景と比べると親水用水は人との距離が近い水だと考えるとイメージしやすくなります。 この親水用水に使われる水は一種類に決まっているわけではなく地域や施設の考え方によって水道水が使われることもあれば再生水や河川水や雨水や地下水などが活用されることもあります。大切なのはどの水を使うかよりも人が触れる用途に合った状態まで整えられているかどうかであり見た目がきれいに見えるだけでは十分とはいえません。水は透明でも細かな汚れや微生物の問題を含むことがあるため親水用水では用途に応じた処理や消毒や維持管理が必要になります。つまり親水用水とは特別な新しい種類の水というより人が親しむ目的に合わせて選ばれ整えられた利用水と考えるほうが実態に近いといえます。 また親水用水は飲み水とは目的が異なります。見た目には清潔でもそれは飲用を前提にした供給ではなく親水空間での利用を前提に管理される水であるため口に入れることを想定した水道水と同じ感覚で扱うべきではありません。とくに子どもが遊ぶ場所や水辺に長く滞在する場所では誤って口に入る可能性まで考えた管理が求められますし藻の発生やぬめりや臭いが起きないよう美観の面でも継続した手入れが欠かせません。したがって親水用水はただ流しておけばよい水ではなく触れやすさと安全性と景観のバランスを保ちながら運用される水だと理解することが大切です。 親水用水が使われる理由には水辺を身近に感じられる環境づくりがあります。都市部では自然の川や用水路に直接触れる機会が少なくなりやすいため人工的に整えたせせらぎや浅い水辺をつくることで子どもや高齢者を含めた多くの人が水の存在を身近に感じやすくなります。水辺があることで景観にやわらかさが生まれ散歩や休憩の場としての魅力も高まり地域の交流やにぎわいにつながることもあります。つまり親水用水は単に水を流す設備ではなく水辺を暮らしの近くへ取り戻すための役割を持つものだといえます。 一方で人が近づきやすい水だからこそ管理が不十分だと問題も起こりやすくなります。水が滞留すればぬめりや藻が出やすくなりますし外からごみや土砂が入れば見た目だけでなく衛生状態も悪化しやすくなります。そこで施設では水を循環させたり必要な処理を行ったり定期的に清掃したりしながら利用環境を保つことになります。利用者の側でも飲まないことやごみを入れないことや案内表示に従うことが大切であり施設管理と利用マナーの両方がそろってはじめて親水用水の価値が保たれます。 このように考えると親水用水とは人が水に親しむための場所で使われる水またはその用途を指し水道水だけでなく再生水や自然由来の水を含めて目的に合わせて整えた利用水といえます。そして重要なのは水そのものの名前よりも人が触れる前提で管理されている点にあり景観性と安全性と快適さを両立させるための考え方がこの用語の中心にあります。公園や水路で見かける身近な水辺もこうした意味を知るとただ水が流れているだけではなく人と水との距離を近づけるために整えられた存在だと分かりやすくなります。

親水用水の水質基準を理解するための整理

親水用水の水質基準を考える時は河川や池の自然水をそのまま親水利用する場面と下水処理水や再生水をせせらぎや水路へ導いて親水空間に使う場面とで参照する基準が変わるため何の水をどの用途で使うのかを先に整理することが欠かせません。とくに実務で親水用水という用語が出てくる場合は人が手足を浸したり魚取りや水遊びをしたりする前提の利用を指すことが多く景観だけを目的にした修景用水より衛生面へ強い配慮が求められるので見た目のきれいさだけでなく微生物や濁りの管理が重要になります。国土交通省の再生水利用に関する基準整理では親水用水利用は水浴など全身的な接触まで可能性として想定しておりそのため修景用水より厳しい管理が求められています。中心になる項目は大腸菌や濁度やpHや色度や臭気や残留塩素であり親水利用に耐える安全性と快適性を両立させる考え方が基礎にあります。数値の見方として押さえたいのは現在の再生水利用基準では親水用水利用において大腸菌は検水量百ミリリットル当たり不検出が求められ濁度は二度以下 pHは五・八から八・六 色度は十度以下 臭気は不快でないこと 残留塩素は遊離残留塩素〇・一ミリグラム毎リットル以上または結合残留塩素〇・四ミリグラム毎リットル以上が示されている点です。しかも親水用水では処理施設側にも条件があり凝集沈殿と砂ろ過を組み合わせた施設または同等以上の機能が必要とされているため単に水質検査の結果だけ整えればよいわけではなく安定してその水質を維持できる処理工程まで含めて基準が組まれています。この考え方は人が触れる水では偶発的な誤飲や飛沫接触も想定する必要があるからであり修景用水のように見ることが主目的の水とは安全管理の重みが違うためです。一方で親水用水の基準は昔から同じ表現ではなく過去の目標水質では大腸菌群数五十個毎百ミリリットル以下やBOD三ミリグラム毎リットル以下や濁度五度以下といった整理が用いられてきましたが近年はふん便汚染の把握をより的確に行う観点から大腸菌群数ではなく大腸菌数へ見直す流れが進んでおり基準の読み方も古い資料と新しい資料で違いが出ます。そのため親水用水の水質基準を調べる時に大腸菌群数の値だけ見つけて現在の基準だと思い込むと誤解しやすく資料の発行時期と対象制度を確かめることが大切です。加えて自然河川や湖沼を親水利用する場面では再生水の基準をそのまま当てはめるのではなく生活環境の保全に関する環境基準や水浴場判定基準などを参照して評価する考え方が取られています。たとえば現行の生活環境項目では河川や湖沼の水浴利用に関わる類型で大腸菌数三百CFU毎百ミリリットル以下が示されており再生水利用の親水用水基準と比べると目的と前提条件の違いがあることが分かります。つまり親水用水という同じ用語でも再生水を計画的に供給する施設の基準と自然水域の利用適性を判断する基準では制度の立て方が異なるわけです。実務上はここを混同せず施設計画なら再生水利用基準を軸にし河川や湖沼の評価なら環境基準や水浴場判定を踏まえて整理する必要があります。要するに親水用水の水質基準とは単に水が澄んで見えるかどうかではなく人が触れることを前提に微生物管理と濁り管理と処理施設の安定性を一体で見る考え方であり現在の資料を使う時は大腸菌不検出や濁度二度以下などの現行基準を押さえつつ旧来の大腸菌群数やBOD中心の目標値との違いも理解しておくことが正確な判断につながります。

※ 基準確認メモ
本文は国土交通省の再生水利用基準と河川水質調査要領などを踏まえて構成しています。再生水の親水用水利用では大腸菌不検出 濁度二度以下 pH五・八から八・六 色度十度以下 臭気は不快でないこと 残留塩素は遊離〇・一ミリグラム毎リットル以上または結合〇・四ミリグラム毎リットル以上が示され 親水用水では凝集沈殿+砂ろ過施設または同等以上の機能が求められています。


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